キャネットチップ にゃねっとクラブ|ペットライン株式会社

インタビュー

キャネットチップCMのヒミツ教えます!クリエイター インタビュー

人の足に飛びついたり、手足をバタバタさせたり、舌をぺろっと出したり…。にゃねっとの生き生きとした動きや表情がカワイイ!と話題のキャネットチップの新CM。実はこのCM、コマ撮りという手法でつくられています。
CMを制作したのは、NHKのキャラクター「どーもくん」や「こまねこ」を手掛けるドワーフの合田経郎さんと峰岸裕和さん。コマ撮りの手法やにゃねっとのこと、CM撮影の裏話など楽しい話を伺いました!

いろんな“猫あるある”で、おいしさを表現した楽しいCMです。

アニメーション作家 合田経郎さん

にゃねっとの生みの親であり、「どーもくん」や「こまねこ」をつくったアニメーション作家の合田経郎さん。キャネットチップのCMは監督も務めています。
みなさんに新しいCMをもっと楽しんでいただきたいと思い、合田さんのインタビューでは、にゃねっとの誕生秘話やCMの見どころ、そして一緒に住んでいる猫たちのこともお聞きしました。

みなさんの猫にどこか似ている。にゃねっとはそんなキャラクターです。

みなさんの猫にどこか似ている。にゃねっとはそんなキャラクターです。
にゃねっとのアイデアスケッチ

アニメーション作家 合田経郎さん 「キャネットチップのキャラクターをつくる」ということで、最初に頭に浮かんだのはうちの2匹の猫たちでした。「こまねこ」をつくった当時は、猫を飼ったことがなかったので想像上の存在でしたけど、にゃねっとの時は家に猫がいて身近な存在でしたから。
うちのコたちを見ているとかわいいし、家族の一員という存在なんだけど、何を考えているのかわからなくて人間が振り回されている。ちょっとワガママで、甘えん坊なのに、急に知らん顔して立ち去ってしまう。だけど、そこもかわいい。そんな自由で愛らしい感じが似合うキャラクターがいいなと思ってつくりました。
僕もそうですけど、猫を飼っている人は「うちコが一番!」ですよね(笑)。自分ちの猫と似た部分があると親しみがわくんじゃないかと思って、にゃねっとはアビシニアンなんだけど、どんな種類の猫にも当てはまるようなキャラクターにしました。猫を飼っている人には、にゃねっとのどこかに「うちのコと似ている!」という類似点を見つけて楽しんでもらえたらいいなと思うし。それ以外の人にも好きになってもらえると嬉しいなと思ってつくりました。

見どころは「おいしさ」を伝える、猫ならではのかわいい動き。

アニメーション作家 合田経郎さん コマ撮りアニメーションは、少しずつ人形を動かして撮影し、24コマ(枚)の撮影で1秒分の映像ができます。1秒の映像をつくるための作業時間は1時間以上かかることも多いです。
コマ撮りでのCM制作では、まず企画を考え、絵コンテを描きます。絵コンテができたら、人形を動かすアニメーター、カメラマン、照明スタッフ、セットをつくる人、人形をつくる人、全体のスケジュールを管理する人など、制作に関わる人たちが集まって話し合い、段取りなどを決めて撮影します。
新しいCMでは、「キャネットチップのおいしさ」を表現しようとアイデアを考えました。キャットフードのおいしさというのは、人間にはちょっと理解しづらいですよね。実際に食べないですし。だけど、猫が勢いよく食べている姿とか、お皿にフードを出した途端、ピューッと寄ってくる様子とか、猫の行動を見て「これはおいしいんだな」と理解できる。そこで、にゃねっとの動きで「おいしさ」を表現しようと思いました。うちのコたちも何かを求めている時は、足にしがみついたり、床にゴロンゴロンと寝転がったりするので、その動きをにゃねっとにやってもらったんです。 また、今回のCMでは、にゃねっとクラブ会員の猫たちにも登場してもらいました。40年以上にわたって日本の猫たちに愛され続けている、そのおいしさを伝えたいと思ったからです。にゃねっとクラブのサイトで「おいしく食べる猫ちゃん写真」を募集して、CMに使いました。

猫と暮らす人の、ちょっとリアルな生活シーンもこだわりのポイント。

アニメーション作家 合田経郎さん ダンボール箱の中で「にゃあにゃあ」鳴いていた2匹の子猫をつれて帰って、もう10年以上経ちます。子猫の頃は走り回っていましたけど、今はもう落ち着いて寝てばかりで。でも、自分の生活の中に存在していることが当たり前になっている。その当たり前のことがいつか終わってしまうかもしれない…と少し不安になってどきどきしたりしながら暮らしています。
最近、猫たちが僕のヒザの上で寝るようになりました。その時「あ、ヒザの上で寝てくれた」と(笑)。猫と人間の主従関係はどっちが上なのかわからないですけど、「布団の中に入ってきてくれた」とか「猫が〜してくれた」となる感覚は「一体何だろう?」と不思議に感じます。
猫との暮らしといえば、今回のCMではにゃねっとと飼い主さんの生活シーンを撮っているので、「猫がいる生活」イメージにもこだわりました。飼い主さんの雰囲気や部屋のインテリアにも猫と暮らしている人のリアリティを出すため、細かいところにも工夫しているんですよ。

いつ見ても懐かしくてあたたかい、コマ撮りの世界をCMでも楽しんで。

いつ見ても懐かしくてあたたかい、コマ撮りの世界をCMでも楽しんで。
合田さんが描いた、CMのためのにゃねっとの顔スケッチ

アニメーション作家 合田経郎さん もともと僕はテレビCMの制作会社にいてCMディレクターをしていました。当時はキャラクターをつくったことがなかったんですが、17年前にNHK衛星放送がキャラクターを探しているということで、初めてキャラクターをつくってみたんです。それが「どーもくん」で、採用された時は正直ビックリしました。
「どーもくん」をコマ撮りで動かすことになってコマ撮りの面白さを知りました。また、だんだん「どーもくん」に関わる仕事が増えてきたこともあって、キャラクターとコマ撮りアニメーションの会社ドワーフをつくりました。
コマ撮りは、アニメーターやカメラマンなどいろいろな人たちがスタジオに集まって、一緒につくっていきます。一人でパソコンに向かって作業するCGは、自分が思った通りの作品、100点満点のものができるのかもしれませんが、たくさんの人と一緒につくるコマ撮りはそれぞれの人の仕事ぶりや思いも加わるので、僕が考えた以上のもの、120点のものができることがある。そこも面白さだと思います。 手づくりされた人形を、手で動かしていくコマ撮りは、人の手を使うからこそ出せるあたたかみがあって、そこがとても好きです。原始的な手法ですが、原始的であるがゆえに古びないし、いつ見ても懐かしさを感じられる。あたたかくて、懐かしくて、やさしいコマ撮りの世界を、キャネットチップのCMでも感じていただければと思います。

にゃねっとクラブの会員へのメッセージ

アニメーション作家 合田経郎さん

愛猫家にとって1番好きな猫は「うちのコ」だと思いますが、2番目に好きな猫ににゃねっとを選んでいただけたらいいなと思います。そして、「にゃねっとって、かわいいな」と少しでも気にかけてもらえたら嬉しいです。
今後もにゃねっとのいろいろな姿を描いて、楽しいものをつくっていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。

生き生きした動きでにゃねっとに命を吹き込み、魅力を引き出します。

ストップモーション・アニメーター 峰岸裕和さん

CMに出てくるにゃねっとはCGではなく、人形を使って撮影するコマ撮り(ストップモーション・アニメーション)という手法によるもの。CMのにゃねっとの動きはすべて、日本を代表するストップモーション・アニメーターである峰岸裕和さんが手掛けています。
にゃねっとの人形を慈しむように大事そうに手に取り、やさしい笑顔でお話ししてくれた峰岸さん。コマ撮りの手法やその魅力、新CMの撮影エピソードなどを教えてもらいました。

1秒の映像を1時間以上かけて撮る。コマ撮りは手間も時間もかかる手法。

1秒の映像を1時間以上かけて撮る。コマ撮りは手間も時間もかかる手法。

ストップモーション・アニメーター 峰岸裕和さん コマ撮りとは、何枚もの絵や写真を連続で再生させることで、人形があたかも自分で動いているかのように見える手法のこと。24コマ(枚)の写真で1秒間の映像をつくります。アメリカではストップモーション・アニメーションと呼ばれています。
キャネットチップのCMは、人形のにゃねっとの手・足・目・口といったパーツを少し動かしては撮影し、また少し動かしては撮影する。この作業を繰り返していきます。例えば、にゃねっとを歩かせる場合、1秒間に歩ける歩数はだいたい2歩。この2歩の動きをつくるためにかかる作業時間は、だいたい1時間くらいでしょうか。1時間なら早い方かもしれません…。歩きながらしゃべらせる場合は、手足の他に口のパーツも動かさなければならないですし、目を閉じたりする動きが入ればまぶたなどのパーツも動かしていく。歩きながらしゃべって、まわりを見渡したりする動作が入ると動かすパーツが増えるので、手間も時間もさらにかかりますね。

飛びついたり、ゴロンゴロンしたり。躍動感ある動きも手でつくります。

飛びついたり、ゴロンゴロンしたり。躍動感ある動きも手でつくります。

ストップモーション・アニメーター 峰岸裕和さん 新CMのにゃねっとは、これまでのCMよりもさらに躍動的になっています。「愛されてロングセラー編」では飼い主さんの足に飛びつきますし、「元祖カリカリ編」では床に倒れ込んで駄々をこねる動きがあります。
足に飛びつくシーンは「にゃねっとをどうやって空中に浮かせたの?」と不思議に思うかもしれませんが、タネ明かしをすると実は人形を支える器具を使っています。完成したCMでは人間の足に飛びついていますが、撮影では本物の足とほぼ同じサイズのダミーの足に飛びついているんです。やり方としては、1コマごとに器具を高くしていき、にゃねっとの体が床から飛び上がっていく動作をつくりました。編集作業で器具を消して、本物の足の映像と合成しています。
「元祖カリカリ編」では、にゃねっとが床に倒れ込んで、1秒間、駄々をこねます。1秒間という時間の中で印象に残る動きをさせたいと思い、床に倒れてから、ちょっと不機嫌な表情になって、そこから手足をおもむろにばたつかせました。手足をバタバタさせる動きもちょっと速くしてメリハリをつけています。猫はよく床でゴロンゴロンと転がりますよね。あの動きに、人間の子どもがスーパーやデパートで「買って!買って!」と駄々をこねる動きを組み合わせたイメージです。

しゃべるにゃねっとの口に注目!口の動きのベースは、実はアノ人。

しゃべるにゃねっとの口に注目!口の動きのベースは、実はアノ人。

ストップモーション・アニメーター 峰岸裕和さん コマ撮りは人形の顔のパーツを変えなくても、ポーズやライティングを工夫するだけで楽しい雰囲気が出せたり、悲しい気分を表現したりできます。
にゃねっとの場合は「こんな表情もつくりたいね」「あんな表情もさせたいね」ということで、CM制作を重ねるごとに顔のパーツも増えていきました。もぐもぐ食べる動きもできるように、閉じた口のパーツだけでも何種類かありますし、舌をペロッと出してなめて引っ込める、という動きをつくるために舌のパーツもいろいろなカタチがあります。
口の動きといえば、これまでは「にゃあ」とか「にゃにゃ」としか言わなかったにゃねっとが、今回は初めて人間の言葉をしゃべります。
「にゃあ」の口の動きは、例えば「にゃ」は3コマ、「あ」は3コマで撮ろうと決めて撮影する。今回は人間の言葉なので、「にゃあ」よりも口の動きが増えていきます。そこで、監督の合田が実際にセリフをしゃべったビデオを撮影して。私はビデオに撮られた合田のしゃべりの音の長さやタイミングを参考にして1コマずつ口の動きをつけました。今まで“このコ”はしゃべったことがなかったので、しゃべる口の動きをつけるのは面白かったですね。
口の動きだけじゃなく、合田は言葉では説明しにくい動き、例えば「変な踊りをさせる」という場合は実際に自分で変な踊りをやって、ビデオに撮って渡してくれる。それを参考に人形に変な踊りをさせるわけです(笑)。

命のないものが、魂を持って動き出す。それが、コマ撮りの一番の魅力。

命のないものが、魂を持って動き出す。それが、コマ撮りの一番の魅力。

ストップモーション・アニメーター 峰岸裕和さん 私がこの世界に入ったきっかけは、6歳くらいの時にテレビで見た「ジャスパー」というアメリカの人形アニメ。ジョージ・パルという監督がつくったコマ撮りの作品です。当時は子どもですから、人形が自分で動いたりするのが新鮮で、特にまばたきするところが印象的で、大好きになって。その後、絵を描くことやアニメーションにも興味を持つようになり、学校でアニメーションを学んで、そのままこの道に入りました。たくさんの作品を見てきましたが、今でも「ジャスパー」は大好きでよく見ていますね。
コマ撮りの魅力はたくさんありますが、私が思う一番の魅力は「命を持っていないものが、魂を持って動き出すところ」。人の手でつくられた人形を、人の手で1コマずつ動かしていくことで、人形に魂が吹き込まれ、生き生きとした動きが生まれていく。やっていて楽しいところであるし、でき上がったものを見ると感動するし、CGには出せない味だと思っています。キャネットチップのCMでもコマ撮りならではの良さを感じて、楽しんでいただければ、と思います。

にゃねっとクラブの会員へのメッセージ

ストップモーション・アニメーター 峰岸裕和さん

私も以前、猫と一緒に暮らしていたので猫は大好きです。CMの最後に、にゃねっとがキャネットチップのパッケージにスリスリするシーンが出てきます。あれは私自身も猫の気持ちになって撮影に臨みました(笑)。猫が足にスリスリしてゴロニャンと甘える感じを出したいと思って、猫の気分で人形を動かしたんですよ。
これからも、もっともっと面白くて楽しい作品をつくっていきたいと思っています。楽しみにしていてください。

「ドワーフ」って?

「ドワーフ」は、キャラクターとアニメーションをつくっているスタジオです。
これまでに「どーもくん」や「こまねこ」など、たくさんのキャラクターと、アニメーション作品を生みだしています。

「dwarf(ドワーフ)」とは、ファンタジーの世界に住む小人のこと。

諸説いろいろありますが、森の奥で人知れず金細工などをしているというドワーフのように、「手づくりを信じて、長く愛される作品を作り続けていきたい」という思いが込められているそうです。
やさしくてあたたかい夢のある世界をつくり出すドワーフ生まれの「にゃねっと」。皆さまの大切な猫ちゃんには及びませんが、「にゃねっと」をよろしくお願いします。

ペットラインのキャネットチップ公式キャラクター「にゃねっと」は、ドワーフ生まれ。